そんな困難な状態にありながら被災地の障害者市民の生きる場・働く場をつくってきた障害者市民グループと全国の障害者市民グループが結集し、被災障害者の救援活動に立ち上がり、緊急の救援物資を届け、介助者派遣、障害者用住宅建設など、大きな成果を得ることができました。
全国からの支援に力づけられた被災地の障害者たちは、一般より早く届いた救援物資を活用して寒さにふるえる地域の人びとに豚汁を炊き出し、独居の高齢者に手づくりの弁当を配りました。
障害があるひともないひとも、みんなで助け合っていこうとした被災地の障害者たちの行動は地域全体を元気づけ、またそれを支援した全国の障害者たちを勇気づけたのでした。
「ゆめ風基金」はその成果を受け継ぎ、ふだんから非常事態に備え、必要なときにすぐに救援金を届け、長期的な支援をしていくために結成されました。
永六輔さんをはじめとする多くの著名な方々と、長年にわたり障害者市民運動を続けて来た方々が呼びかけ人になってくださり、この16年に寄せられた基金は2億円を超えました。
一方、阪神大震災から16年、ほんとうに必要なところへ確実にしっかり届けるためには、いち早く正確な情報が得られるネットワーク(ゆめ風ネット)が必要と考え、全国の障害者団体によびかけ、現在49都道府県の障害者団体に拠点を引き受けていただいています。その結果この16年間に国内国外の災害の被災障害者救援活動に約4000万円の救援金を届けた他、総額8800万円の無利子の貸し付けをしてきました。また、2001年にNPO法人格を取得して基金の透明性をより明確化することができました。またいつどこで災害があってもすぐに救援活動ができるように、さまざまなイベントを通してより広く基金の呼びかけるとともに、誰ひとり死なないための「防災・減災」に力を注いでいます。
豊能障害者労働センターは障害者救援本部の活動に積極的に参加した後、ゆめ風基金の設立準備から現在にいたるまで、ゆめ風基金の活動に積極的に参加してきました。
ゆめ風基金の設立当初は豊能障害者労働センターは毎年イベントをしていて、数年間はイベントの売り上げから50万円を送金していましたし、ゆめ風基金主催のイベントを機関紙「積木」で紹介したり、ボランティアスタッフを派遣したりする他、筑紫哲也さんのトークイベントのように実施団体(共催団体)になる場合もありました。
また、豊能障害者労働センターのイベントには、必ず後援団体になっていただいている他、事務局スタッフの方が必ず応援にきてくださっています。
筑紫哲也さんが来られた時、「ゆめ風基金と豊能障害者労働センターはどんな関係?」とたずねられて、ゆめ風基金の副代表理事で、豊能障害者労働センターの前代表でもあった河野秀忠氏が「親戚です」と答えると、納得されてしまうほど、深い絆でつながっていると思います。
これからも、ゆめ風基金の活動やイベントに参加していきたいと思います。
このコーナーでは、過去にゆめ風基金の関係で開いたイベントのメイキングや、関係する方々に関するエッセイなどを掲載します。